TOP分子接合技術(i-SB法®︎)とは
分子接合技術 i-SB法︎®(プロセス)とは
岩手大学発の分子接合剤を用いる固体材料の接合プロセスの総称がi-SB法®(プロセス)です。
i,S,Bはそれぞれ「I:iwate, innovation」「S:strong, simple, superior, surface」「B:bonding(結合)」の頭文字から取られています。
平滑な基板表面への高密着強度のめっき配線が可能
分子接合による配線形成
(岩手県工業技術センター)
分子接合(化学結合)
(岩手県工業技術センター)
粗化接合(アンカー効果)
(三共化成㈱SKW-L2の断面写真)
(岩手県工業技術センター)
分子接合技術 i-SB法︎®(プロセス)の成果
新規光反応性分子接合剤を用いたダイレクトパターンニングプロセス
i-SB法®でエッチングなし、レジスト剤なしで基板上に直接形成しためっきパターン
ガラス基板
シリコンウェハ
i-SB事業化プラットフォームのコア技術が活用されたものづくりの事例
分子接合技術(i-SB法︎®)と樹脂設計・合成技術は、自動車・半導体・医療機器など、ものづくり分野の幅広い分野で活用されています。
分子接合技術(i-SB法︎®)
平滑な表面同士の異種材料接合技術は、高周波対応基板回路形成や3次元配線形成も可能とし、さまざまな工業製品の組み立て工程の省力化と信頼性の高いものづくりを実現します。
樹脂設計・合成技術
岩手大学が有する機能性樹脂の材料設計・精密合成技術を用いて、耐熱性、接着性、熱伝導性、高屈折性および低誘電性などの特性に優れた機能性樹脂材料の開発を行っています。
i-SB事業化プラットフォームのコア技術を核とする次世代の革新的技術
i-SB 事業化プラットフォームでは、コア技術を応用した次世代技術の開発を推進しており、新しい技術が生まれています。
口腔運動のモニタリング技術と嚥下機能計の開発
高齢者の健康寿命を延ばすためには、自覚困難な嚥下機能の低下や嚥下障害予備軍(フレイル高齢者)を早期に検出し、適切にリハビリテーションすることが重要です。
嚥下機能低下の早期検出の実現に向け、自動血圧計のように、日常的・定期的に健康状態を把握するための非侵襲で安全・安心、簡便な嚥下機能評価技術を医療機関と共同で開発しています。
機能性バイオマテリアルの開発
森林資源が豊富な岩手県の広葉樹から得られたパルプを用いて、セルロース由来の高機能プラスチックや高分子イオン伝導膜などの新規材料を開発しています。
また、パルプを製造する際に廃棄されるリグニンなどに含まれる多様なポリフェノール類を用いて、機能性ゲル被覆材や重金属吸着剤などの熱硬化バイオ樹脂を開発しています。